インドの塔(5)サーンチー(Sanchi)

   インド中部  マディヤ・プラデーシュ州  

古代都市ヴィディシャーの南郊外、約10Kmの地にある。第1ストゥーパを中心に第2・第3ストゥーパ、祠堂、僧院など前3世紀〜12世紀わたる遺構・遺跡が群在する。

 第1ストゥーパ

第1ストゥーパは、マウリヤ朝のアショカ王の時代(前3世紀中葉)に創建され、1世紀後のシュンガ朝の時代にそのレンガ積みのストゥーパを核として、全体を石で覆う増広が行われた。

第1ストゥーパ(前3世紀〜前2世紀.高さ16.5m・直径36.6m)

東トラナ(東塔門)から見た第1ストゥーパ

ストゥーパは、上下2段の繞道(にょうどう)をもち、欄楯(らんじゅん)(玉垣)で囲まれている

  第2ストゥーパ

第2ストゥーパ(前2世紀末〜前1世紀頃・覆鉢の直径 約14m)

アショーカ王の時代にヒマラヤ地方に派遣された高僧10名の名を刻んだ舎利容器が発見されている

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  第3ストゥーパ

第3ストゥーパ(前2世紀末 基壇部の直径15m・傘蓋までの高さ8m)

覆鉢底部から仏弟子として有名なサーリプッタ(舎利弗)、マハー・モッガラーナの名を刻んだ舎利容器が発見されている