第三ストゥーパは第1ストゥーパの北東45mにある。
サーンチー第三ストゥーパ(前2世紀末 造立、基壇部の直径15m、傘蓋までの高さ8m)
覆鉢底部から仏弟子として有名なサーリプッタ(舎利弗)、マハー・モッガラーナの名を刻んだ舎利容器が発見されている。
その中には数片の人骨、水晶、紫水晶、真珠が入っていた。現在は丘上の新しい寺院に保存されている。
第三塔 南トラナ(南塔門)
地上にあった欄楯はすべて失われ、南側のトラナ(塔門)を残すのみとなっている
仏塔と天人達 (第三塔 南門 西側支柱) | 法輪柱礼拝図 (第三塔 南門 東側支柱) |
右側写真の柱は法輪柱礼拝図で、ブッダがこの地で五比丘を相手に初説法行った聖跡を表した場面と考えられている
南トラナ(南塔門)横梁
トラナに施されている浮き彫り装飾の様式は、第1ストゥーパのトラナの浮き彫りよりもやや遅れ1世紀中頃と見られている
サーンチー第三ストゥーパ南トラナ(門)横梁のレリーフ
横梁 下段表面の浮彫(帝釈天の楽園=最勝宮)
帝釈天の楽園(中央)とナーガ(蛇)王(両端)が刻まれている
横梁 中段表面の浮彫
仏塔と菩提樹・宝座(ブッダ)への礼拝図
横梁 上段表面の浮彫
ヤクシャ像
柱頭には横梁を支えるモチーフとして、力を象徴する動物や半神像が表される
(撮影:2003年12月29日)