ピタルコーラー石窟寺院 第3・第4窟

 ピタルコーラー石窟寺院は、アウランガーバードの西北約80Kmに位置し、最寄のバマルワディ村よりさらに11Km入ったところに位置する。

 ピタルコーラー(Pitalkhora)石窟寺院(インド、マハラーシュトラ州)

 第3窟(前2世紀〜前1世紀頃) 6世紀頃の壁画が遺っている

第3窟・チャイティヤ窟(祠堂窟) ストゥーパは失われてしまった

 列柱や内壁に6世紀頃の壁画が遺る

  第4窟(前2世紀〜前1世紀頃)

第4窟正面(前2世紀〜前1世紀)広間の床が9頭の像に支えられている

第4窟(柔らかい石質と水平に積層した岩盤のせいで正面はほとんどの窟で崩壊している)

前庭の階段入口には、堂々たる守門神が浮彫されトンネル状の階段が設けられている

基壇部の9頭の象(頭部欠損)

第4窟上部・窓の彫刻

  博物館のピタルコーラー出土品

ヤクシャ力士像(前2世紀、砂岩 ニューデリー国立博物館) ヤクシャ像(前2世紀、プリンス・オブ・ウェールズ博物館)

ヤクシャは地域や村を守護するとされる神人で、災厄を除き福徳を授ける役目を持っていた。その姿も足をしっかり踏みしめた強壮な

体駆であらわされる。 ピタルコーラー発見のこのヤクシャは、背丈はずんぐりしているが力感に満ちている。笑った顔、飛び出た大き

な眼が体躯の動勢をよく反映している。巻き毛の髪を二列にまとめ、リボンで後ろを結んでいる。小玉と螺旋状の飾りの条帯を裸身に

つけ、下半身は流麗な裳をまとい、帯をしめている。蓮花型の豊穣の鉢を頭上にのせて両手を支えている。民間信仰の人気者の姿が

よくとらえられている。(大きさ 103×60×37Cm) (左側のヤクシャ力士像の解説、1984年 インド古代彫刻展より)・・・・・・・・・・・・・・・

 アジャンター前期石窟寺院 第9窟                     アジアの宗教美術と博物館! 

パウニ(Pauni)遺跡の欄楯柱

   パウニはインド、マハラーシュトラ州東部、ナーグプル南東82Kmにある遺跡。1969〜1970年に直径41.2mに及ぶ前1世紀頃の仏塔跡が発掘された。

    地形的にバールフットとアマラーヴァティーの中間に位置する。

  

パウニ遺跡 欄楯柱(らんじゅんちゅう)(前1世紀、プリンス・オブ・ウェールズ博物館))

パウニのストゥーパをめぐる欄楯柱(らんじゅんちゅう:玉垣)の一部で八角石柱。左上写真の楕円形の孔は、横梁を受けていた。

正面は、仏塔(ストゥーパ)が薄肉彫りされ、腰布(ドーティー)とターバンをまとった礼拝者が合掌して立っている。・・・・・・・・・・・・・

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