ナーガルジュナコンダ(Nagarjunakonda)の美術

                                                                 インドの仏教美術概略年表

 ナーガルジュナコンダ(Nagarjunakonda)(インド、アーンドラ・プラデーシュ州)

  ナーガルジュナコンダは、インド南東部アーンドラ・プラデーシュ州を流れるクリシュナー河中流右岸の遺跡。とりわけ3〜4世紀にかけて栄えた

  イクシュヴァーク朝(250〜350頃)の首都ヴィジャヤプリーの遺構及び多数の仏教寺院遺跡がある。

     

仏塔浮彫(3世紀、ナーガルジュナコンダ出土、石灰岩、ニューデリー国立博物館)

南インドのストゥーパは、基壇四方に長方形の張出しの台を設け、それぞれに「アーヤカ」と呼ばれる五本の列柱を立てた。

 ナーガルジュナコンダ仏塔レリーフ(3世紀)、リズミカルな構図になっている
仏塔出入り口部の彫像  ナーガルジュナコンダ仏塔レリーフ(3世紀)

左上の仏塔出入り口には、上部長方形のパネルの中にブッダの坐像、その下には成道(じょうどう)以前のブッダの姿が浮き彫りにされている

仏塔レリーフ 上部

仏塔中央部の仏伝レリーフ

左:王子(ブッダ)を礼拝する樹神  ・  右:王子の将来を占うアシタ仙人
覆鉢飾り板 (3世紀、ナーガルジュナコンダ出土) ルンビニーの菩提樹の下で、マーヤー夫人が右脇下からブッダを出産するシーン

覆鉢飾り板 (3世紀、ナーガルジュナコンダ出土、石灰岩、166×89Cm、ニューデリー国立博物館)

右下:ブッダ誕生、生まれた王子(ブッダ:中央上の傘と払子)は、七歩歩んだ(右の四天王が持つ布に七つの足跡が残っている)

覆鉢飾り板 部分(左上写真:最下段のパネル)(3世紀)

ブッダ誕生前の場面で、マーヤー夫人は夢で菩薩が白象になって母胎に入ったのを見たため、王がバラモンを呼び夢を占わせた場面

 ミルプール・ハース(Mirpur-khas)の美術               アジアの宗教美術と博物館!

覆鉢飾り板(3世紀、ナーガルジュナコンダ出土、石灰岩、63×92Cm、ニューデリー国立博物館

ブッダは剃髪し、三十三天に髷を供養した。ブッダの髪束を入れた器を捧げ、喜び踊る神々

アマラーヴァティーほどの優美さに欠け、表現は硬くなっている

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