マトゥラー(Mathura)美術(3)

 マトゥラーは、古来から宗教の盛んな町として知られ、ヤクシャ・ヤクシーやナーガをはじめとする民間信仰に関する作品は

 マウリヤ朝以降から行われている。特に2-3世紀・5世紀に石彫美術の造像が盛んに行われた。

 マトゥラー美術(2) 諸宗教の彫刻

    

ヤクシー酔態図(2世紀、マホーリー出土、砂岩、ニューデリー国立博物館)

酔ったヤクシーに見えることから、こう呼ばれるようになった

     

ヤクシー酔態図の横側(左)と裏側(右)

ナーガ像(砂岩、マトゥラー博物館)

 

倚像断片 (砂岩、マトゥラー博物館)

ジャイナ教の祖師像(ティールタンカラ)(砂岩、マトゥラー博物館)

ジャイナ教の祖師像(砂岩、マトゥラー博物館) ジャイナ教の聖者像(砂岩、マトゥラー博物館)

ジャイナ教の聖者たちは、無所有を象徴する全裸で表現される

ジャイナ教は、マハーヴィーラ(前6~前5世紀)を祖師と仰ぐが、マハーヴィーラ以前に23人のティールタンカラと呼ばれる祖師がいたマハーヴィーラは第24祖

象の彫像(クシャーン朝、マトゥラー博物館)

獅子坐(砂岩、マトゥラー博物館) 釈迦涅槃像(砂岩、マトゥラー博物館)
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太陽神スーリヤのチャリオット(砂岩、マトゥラー博物館) 太陽神スーリヤ像(2世紀、砂岩、マトゥラー博物館)

マトゥラーの地では、ヒンドゥー教のスーリヤ神が多くの信仰を集めた。右上の像は、クシャーンの王侯像をモデルにして正面性の強い様式を示している    

クベーラ坐像(2世紀、アヒチャトラー出土、78Cm、ニューデリー博物館) クベーラ坐像(2世紀、マトゥラー博物館)

クベーラは、インド神話の重要な神。太鼓腹の財宝神。仏教に取り入れられ毘沙門天となった。

 マトゥラー美術(4) ポスト・クシャーンからグプタ朝へ          アジアの宗教美術と博物館!

ヒンドゥー教の女神像(砂岩、マトゥラー博物館)

(撮影、マトゥーラー博物館:2000年5月7日)