ガンダーラ(Gandhara)美術(3)

 現在のパキスタン北部、ペシャワール周辺域をさす古名 ガンダーラ(犍駄羅)に栄えた古代美術。ガンダーラ美術にはヘレニズム・ローマ系、

 イラン系遊牧民、インド系諸美術が様々に融合する。彫刻は石彫が主流で、黒青色片岩や緑泥片岩が多く使われている。

 仏像は、1世紀前半~中頃に成立したとする見解が有力で、マトゥーラと共に仏像の起源とされている。

 ガンダーラ美術(3) 仏陀(Buddha)像(3)

釈迦苦行像 (2-3世紀、シクリ出土、片岩、像高 84Cm、ラホール博物館)

ガンダーラ彫刻の傑作、窪んだ眼、痩せこけた体躯、肉体的苦痛に耐え抜いた身体のリアルな表現、ラホール博物館を代表する作品

仏立像(2-3世紀、片岩、ペシャワール博物館) 仏立像(2-3世紀、片岩、ペシャワール博物館)

釈迦苦行像の台座

火の祭壇を中心に左右に三人ずつ礼拝する比丘の姿が表されている

仏立像(ペシャワール博物館) 仏坐像(2-3世紀、片岩、ペシャワール博物館)

転法輪印を結ぶ仏坐像(ペシャワール博物館)

転法輪印の仏坐像(ペシャワール博物館) 転法輪印を結ぶ仏坐像(ラホール博物館)

  

仏頭 (2-3世紀、片岩、ペシャワール博物館)

仏立像(2-3世紀、片岩、ペシャワール博物館) 仏立像(ラホール博物館) 仏立像(ラホール博物館)

瞑想する仏陀(ラホール博物館)

 ガンダーラ美術(4) 仏陀(Buddaha)像(4)              アジアの宗教美術と博物館!

仏陀像(ラホール博物館) 仏陀像(ラホール博物館)

(撮影:1994年5月3日、5月5日)