ガンダーラ(Gandhara)美術(4)

 現在のパキスタン北部、ペシャワール周辺域をさす古名 ガンダーラ(犍駄羅)に栄えた古代美術。ガンダーラ美術にはヘレニズム・ローマ系、

 イラン系遊牧民、インド系諸美術が様々に融合する。彫刻は石彫が主流で、黒青色片岩や緑泥片岩が多く使われている。

 仏像は、1世紀前半~中頃に成立したとする見解が有力で、マトゥーラと共に仏像の起源とされている。

 ガンダーラ美術(4) 仏陀(Buddha)像(4)

仏頭 (プリンス・オブ・ウェールズ博物館) 仏頭 (ニューデリー国立博物館)
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仏立像(カルカッタ・インド博物館) 仏坐像(カルカッタ・インド博物館)
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仏立像(片岩、ニューデリー国立博物館) 釈迦三尊像(ニューデリー国立博物館)
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転法輪印(説法を象徴する)を結ぶ仏坐像(プリンス・オブ・ウェールズ博物館) 施無畏印(衆生からおそれを取り除く印)を結ぶ仏坐像(P・O・ウェールズ博物館)
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仏頭 (ニューデリー国立博物館) 仏頭 (ニューデリー国立博物館)

 

結跏趺坐し、禅定印(瞑想・三昧の印)を結ぶ仏坐像 (プリンス・オブ・ウェールズ博物館)

転法輪印を結ぶ仏坐像(マドラス州立博物館) 仏立像(ペシャワール博物館)

 ガンダーラ美術(5) 菩薩(Bodhisattava)像              アジアの宗教美術と博物館!

  

仏陀像(ストゥッコによる塑像、4-5世紀、右:高さ 24.1Cm、ニューデリー国立博物館)

ガンダーラ仏も4世紀頃から次第に柔らかい容貌を示すようになる