エローラ(Ellora)石窟寺院 チャイティヤ窟 第10窟

                                                               インドの仏教美術概略年表

  エローラは、インド西部 アウランガーバードの北西約25kmのところに位置し、なだらかな丘の西麓に約2kmにわたって仏教ヒンドゥー教窟

  ジャイナ教窟石窟が並ぶインドを代表する遺跡である。

  仏教窟は、南端の第1~12窟で、7~8世紀に開窟され、インドにおける仏教石窟最後の遺例で規模が大きい。

 第10窟 ヴィシュヴァカルマン窟〈7世紀、チャイティヤ窟(祠堂窟)〉

  エローラ唯一のチャイティヤ窟でストゥーパの前面に仏像を刻んだ仏龕(ぶつがん)が設けられストゥーパよりも仏像の優位性が示されている

第10窟 ヴィシュヴァカルマン窟 (唯一のチャイティヤ窟、7世紀)

エロ-ラ唯一のチャイティヤ窟で、外観がヴィハーラ窟(僧院窟)に近くなっている

第10窟 ストゥーパ(仏塔)と基壇前面の仏陀三尊像(倚坐 説法仏、高さ 3.3m)

  

ストゥーパを祀るチャイティア窟に仏像が彫られていく。仏像の優位性が進んでくる

ストゥーパの鼓胴部は、著しく上昇し、覆鉢は卵型になる。また、基壇の前面に大きな仏陀の倚坐像が彫られている
  

転法輪印を結ぶブッダ三尊像のレリーフ

第10窟 ファサードの飛天(肉感的な彫像に密教のにおいがする)

明りとりの窓は小さく装飾的になっている

 エローラ(Ellora)石窟寺院 ヴィハーラ窟 第12窟 他          アジアの宗教美術と博物館!

第10窟 ヴィシュヴァカルマン窟のファサード

間口13.1m、奥行26.2mでという大きな窟で、正面は堂々たる二階建て

(撮影:2004年1月4日)