アウランガーバード(Aurangabad)前期石窟寺院

                                                          インドの仏教美術概略年表

 インド、マハーシュトラ州アウランガーバード市北部、デカン高原西部に位置する丘陵に開かれた仏教石窟寺院。未完窟を含め全部で12窟

 あり、このうち第4窟が前期チャイティヤ窟(祠堂窟)で、残りが後期ヴィハーラ窟(僧院窟)に分類される。

アウランガーバード 石窟寺院

 アウランガーバード(Aurangabad)前期石窟寺院 第4窟

  アウランガーバード石窟寺院唯一の前期窟(前1〜後1世紀)に属するチャイティヤ(祠堂)窟  

アウランガーバード前期石窟寺院 第4窟(1世紀頃)

アウランガーバード石窟寺院の中で唯一の前期窟で、正面と列柱が崩壊している

第4窟 内部 

ストゥーパの基壇は高く、覆鉢(ふくはつ)は下部がややすぼんだ球根型、列柱は後補。

第4窟 天井部

天井部にある、石造の梁や垂木が、木造の建物に似せて造ったことを物語っている

下部がややすぼんだ球根型の覆鉢(ふくはつ)

ストゥーパ(仏塔)の列柱上部、長押(なげし)の部分には、精緻なアーチ状のチャイティヤ窓が見られる

  サンチー北トラナ(北塔門)                アジアの宗教美術と博物館!

第4窟と第5窟の間にある仏像(後期に属する)