博物館で撮ったピタルコーラーの出土品です。
ヤクシャ力士像(ピタルコーラー出土・前2世紀・砂岩・103×60×37Cm) ニューデリー国立博物館
ヤクシャは地域や村を守護するとされる神人で、災厄を除き福徳を授ける役目を持っていた。その姿も足をしっかり踏みしめた強壮な
体駆であらわされる。 ピタルコーラー発見のこのヤクシャは、背丈はずんぐりしているが力感に満ちている。笑った顔、飛び出た大き
な眼が体躯の動勢をよく反映している。巻き毛の髪を二列にまとめ、リボンで後ろを結んでいる。小玉と螺旋状の飾りの条帯を裸身
につけ、下半身は流麗な裳をまとい、帯をしめている。蓮花型の豊穣の鉢を頭上にのせて両手を支えている。民間信仰の人気者の
姿がよくとらえられている。 (1984年 インド古代彫刻展の解説)
(左は1987年1月撮影・右は2003年12月撮影)ニューデリー国立博物館
ヤクシャ像(DWARPALA YAKSYA)(ピタルコーラー出土・前2世紀) プリンス・オブ・ウェールズ博物館
(2004年1月撮影)
アウランガーバード石窟寺院(1)
アジャンター・エローラと西インドの石窟寺院
写真:河合哲雄