ヒンドゥー教の美術(3)
ヴィシュヌ神(ヒンドゥー教ではシヴァと並ぶ最高神。ヴィシュヌの化身は、野猪、人獅子、矮人、魚、亀、パラシュラーマ、ラーマ、クリシュナ、ブッダ、カルキの10の化身がよく知られている)
アナンタ蛇上のヴィシュヌ
無限、永遠を意味するアナンタと呼ばれる蛇上に寝転んで世界平和を願うヴィシュヌ。そのへそから創造神ブラフマーが誕生する
ヴィシュヌ立像(パーラ朝・東部インド・12世紀) | 三歩で世界をまたいだヴィシュヌ(11世紀) |
三歩で世界をまたいだヴィシュヌの物語は、ヴィシュヌが矮人となりバリ魔王から三界(天・空・地)の主権を取り戻す物語
ヴィシュヌは、バラモンの少年僧に姿を変え魔王バリの宮殿に出かけた。彼はバリを讃えてからバリに三歩の土地を要求した。バリがそれを許すと、ヴィシュヌは突然、巨人に化身し全宇宙を二歩で跨ぎ、三歩目でバリの頭を押さえ、バリを他界に押し込めてしまった。
アナンタ蛇上のヴィシュヌ
ヒンドゥー教の美術(4) シヴァ神 ヒンドゥー教の美術 目次
ブッダに化身したヴィシュヌ | 野猪に化身したヴィシュヌ |
ブッダに化身するヴィシュヌは、仏教の衰退に乗じてヒンドゥー教の優位性をを示し、ヒンドゥー教のすべてを包んでしまう寛大な教義を象徴している