バーダーミは、プラケーシン1世により6世紀中頃からチャールキヤ朝の都として始められ、8世紀中頃まで栄えた。
この石窟寺院は、南インドのヒンドゥー窟としては最古のもので、、四つの窟からなる。 1〜3窟(6世紀後半)はヒンドゥー教の寺院で、第4窟は少し時代が下がるジャイナ教の寺院
バーダーミ石窟寺院第2窟(6世紀、カルターナカ州、バーダーミ)
バーダーミ石窟寺院第2窟は、ヴィシュヌ神に捧げられたヒンドゥー教寺院
バーダーミ石窟寺院第2窟 外観
バーダーミ石窟寺院第2窟 外観 | 入口を登った露台、右側の彫刻 |
第2窟内部、広間の列柱
列柱は文様の彫刻で装飾されている
野猪に化身したヴィシュヌ | 三歩で世界をまたいだヴィシュヌ |
前廊、両側面の彫刻
三歩で世界をまたいだヴィシュヌの物語は、ヴィシュヌが矮人となりバリ魔王から三界(天・空・地)の主権を取り戻す物語
ヴィシュヌは、バラモンの少年僧に姿を変え魔王バリの宮殿に出かけた。彼はバリを讃えてからバリに三歩の土地を要求した。バリがそれを許すと、
ヴィシュヌは突然、巨人に化身し全宇宙を二歩で跨ぎ、三歩目でバリの頭を押さえ、バリを他界に押し込めて、三界をバリから奪い返した。
第2窟 奥壁中央の小祠堂
天井の彫刻 | ||
小祠堂内部 | 天井の彫刻(ガンダルヴァ) |
いろいろな文様の彫刻で装飾された天井
第2窟 の入口を登った露台、左側の彫刻 | ヴィシュヌが巨人に変身した足下で驚嘆する神々 |
バーダーミ石窟寺院 第2窟 の前から見たバーダーミ市街
バーダーミ石窟寺院 第3窟(ヒンドゥー教寺院) 南インド、ヒンドゥー王朝の美術と寺院
2窟と3窟の間にある未完成の石窟(仏教窟)と彫像
バーダーミ石窟寺院 第2窟と3窟の間に掘削途中で放棄された石窟(仏教窟)があり、説によっては、この窟も加えられることがある
(撮影:2008年3月18日)