バーダーミ(BADAMI)(3)

  バーダーミは、プラケーシン1世により6世紀中頃からチャールキヤ朝の都として始められ、8世紀中頃まで栄えた。

バーダーミ石窟寺院

 バーダーミ石窟寺院第3窟( 578年、カルターナカ州、バーダーミ)

  第3窟は、ヴィシュヌ神に捧げられたヒンドゥー教の寺院で、4窟中 最も大きく豪華。

  造窟年代は1・2窟よりやや新しく、前廊の刻銘により、キールティヴァルマン1世治世下12年(578年)に王弟マンガレーシャによって建立されたと知れる

バーダーミ石窟寺院第3窟 外観(間口は 約21mもある)

八臂(八本の腕)のヴィシュヌ像 ハリハラ(シヴァと一体になったヴィシュヌ)

三歩で世界をまたいだヴィシュヌ(露台、側面の彫刻)

ダイナミックで躍動感にあふれた力強い作品

アナンタ蛇上のヴィシュヌ(通常は蛇の上に寝そべっているが、ここのは蛇上に坐している)、向かって左下はヴィシュヌの乗物ガルダ

前廊、側面の彫刻

第3窟 堂内広間と列柱

野猪に化身したヴィシュヌ 人獅子に化身したヴィシュヌ

人獅子に化身したヴィシュヌは、ヴィシュヌが獅子頭の姿(ナラシンハ)をとり、魔神ヒラニヤカシプを殺す物語

第3窟内部、奥壁中央の小祠堂

天井のの彫刻
前廊列柱、持送り部の彫刻(女性のしなやかな体が美しい) 天井の彫刻

前廊下、天井の彫刻

列柱、持送りの彫刻(女性の自由なポーズが美しい) 人獅子に化身したヴィシュヌ

雨の進入を少しでも防ぐ為か、石窟寺院の入口頂部は、上にくり抜かれている

 バーダーミ石窟寺院 第4窟(ジャイナ教寺院)          南インド、ヒンドゥー王朝の美術と寺院

バーダーミ石窟寺院 第3窟 外観

(撮影:2008年3月18日)