バーダーミ(BADAMI)

  バーダーミは、プラケーシン1世により6世紀中頃からチャールキヤ朝の都として始められ、8世紀中頃まで栄えた。

  人造湖の南丘に開窟された四つの石窟寺院や北の丘にあるマーレーギッティ・シヴァーラヤ寺院を始めとする寺院群、また人造湖の奥にはプータナータ寺院が建っている

バーダーミ石窟寺院

 この石窟寺院は、南インドのヒンドゥー窟としては最古のもので、、四つの窟からなる。 1〜3窟(6世紀後半)はヒンドゥー教の寺院で、第4窟は少し時代が下がるジャイナ教の寺院

 バーダーミ石窟寺院第1窟(6世紀、カルターナカ州、バーダーミ)

  バーダーミ石窟寺院第1窟は、シヴァ神に捧げられたヒンドゥー教寺院

バーダーミ石窟寺院第1窟 外観

三叉戟を持つシヴァ バーダーミ石窟寺院第1窟 外観

踊るシヴァ神(ナタラージャ)(6世紀後半)

十八臂(18本の腕)の踊るシヴァで躍動感にあふれたすぐれた作品

両性具有のシヴァ(アルダナーリーシュバラ) ヴィシュヌと一体になったシヴァ(ハリハラ)

前廊、両側面の彫刻

ヴィシュヌと一体になったシヴァは、一般にヴィシュヌがハリ、シヴァがハラと呼ばれるため、ハリハラと呼ばれ親しまれている

第1窟内部、広間の列柱

祠堂の前方にはシヴァの乗物ナンディ(牡牛)の彫像が置かれている

祠堂頭部、持送り部の彫刻
図案の彫刻で装飾された列柱 奥壁中央に小祠堂があり、リンガが祀られている

とぐろを巻いたナーガ(蛇)の彫刻で装飾された天井

ナタラージャ(踊るシヴァ) 祠堂頭部、伝説の怪魚マカラの口から人の姿が吐き出される彫刻

バーダーミ石窟寺院 第一窟 正面外観

中央の一団は、インド映画撮影隊のダンサー

 バーダーミ石窟寺院 第2窟(ヒンドゥー寺院)             南インド、ヒンドゥー王朝の美術と寺院

バーダーミ石窟寺院 第一窟 遠景

(撮影:2008年3月18日)