アジャンター(Ajanta)石窟寺院(6)

  第17窟 藩王国の大臣によって寄進された大規模なヴィハーラ窟。壁画がたくさん残っている

壁画を描く岩の表面は磨かずに泥を主体とした漆喰が2層に塗られ、その上に石灰が薄く塗布され、石灰が乾いてから絵画を描いた。塗料はベンガラの赤、黄土、煤黒、石灰と陶土の白、緑土など大半が地元で調達した鉱物性顔料。唯一青の原料となるラピスラズリのみが、アフガニスタンから輸入された。

第17窟 三道宝階降下  天上より、サンカーシャ村に降りて説法するブッダ


天井に描かれた女性像

第17窟 托鉢・大きく描かれたブッダが母子から布施供養を受けている場面(左写真)

第17窟 六牙白象本生(ジャータカより)

第17窟 化粧をする女(鏡を見ながら女性が化粧をしているシーン)

第17窟 シンハラ物語(羅刹女を退治に行くシンハラ王の軍隊)

 アジャンター石窟寺院(7) 第19窟    アジャンター・エローラと西インドの石窟寺院

第17窟 大きな壁画を描く場合、同一工房に属する画家が画面を区切って分担しているため、明らかに描き方の違う植物文様の画が中央で合流している。インドのおおらかさが垣間見える