サーンチー第1ストゥ−パ南トラナ 

南 トラナ(塔門)

東・西・南・北のトラナのなかで、南トラナが最初に建造された。

横梁の長さは 約6m、縦の2本の柱は頂部まで 約9m、最下の横梁まで 約5.5m、柱間は 約3m

サーンチー南トラナ(門)横梁断片(ニューデリー国立博物館)

中段横梁の右端が、ニューデリー国立博物館に展示されていた

南トラナに向かって、すぐ右側にアショーカ王石柱の基部が残っている(高さ 約2.5m)。碑文は、お坊さんたちが、親しみあって仲良くあること

アショーカ王石柱(折れて残った部分)

  サーンチー南トラナ(門)横梁のレリーフ

横梁 中段表面の浮彫

アショーカ王は、仏滅後に建てられた八基の仏塔のうち七基を開いて、残る一基ののラーマガーマ塔に来た。

ラーマガーマ塔を厚く礼拝するナーガ(蛇)族(図、左部分)。解体しようとして仏塔に近づくアショーカ王(図、右部分)。結局、ナーガ(蛇)族の信仰が厚く解体できなかった。

横梁 中段裏面の浮彫

六本の牙をもつ象 チャダンタを主人公とするチャダンタ本生話が彫られている。

横梁 上段表面の浮彫

蓮華の上にのるラクシュミー女神(吉祥天)に両側から二頭の象が水をかける(ガジャラクシュミー)。

ラクシュミー(LAKSMI 吉祥天)は、二頭の象が両側から水をかける姿がもっとも有名で「ガジャラクシュミー」と呼ばれる。(ガジャ=象)

横梁 上段裏面の浮彫

横梁 下段表面の浮彫

豊饒をもたらす福神 ヤクシャ達が口から蓮華を吐き出す。仏塔の繁栄と保存を願った装飾文様

横梁 下段裏面の浮彫

クシナガラ国へ仏舎利を請求しに来た王たち(右端)と攻め入る兵士(中央)。調停がなって仏舎利を持ち帰る王達(左端)、象の頭上に舎利容器がのっている。

一番下の横梁に接して柱頭は四頭の獅子の形をとっている

 サーンチー(Sanchi)西トラナ                      アジアの宗教美術と博物館!

南トラナと第1ストゥーパ(偏光フィルター使用)

(撮影:2003年12月29日)