バールフット(Bharhut)(初期仏教美術)

                                                         インドの仏教美術概略年表

 インド最初期の仏教美術  バールフット(シュンガ朝)(インド、マディヤ・プラデーシュ州)

 バールフットは、インド中部マディヤ・プラデーシュ州サトナーの南15Kmにあった古代仏教遺跡で、インド仏教美術の最初期の作例

バーフットの欄楯(らんじゅん)(BC2−BC1世紀、カルカッタ・インド博物館)

バールフット東側塔門(前2−前1世紀、カルカッタ・インド博物館)

東側塔門の柱には、シュンガ朝の治世にダナブーティが塔門と石造建築を寄進したとの奉献銘が刻まれている

  

バーフットの欄楯(らんじゅん)柱(前2−前1世紀、カルカッタ・インド博物館)

バーフットの欄楯(らんじゅん)柱 文様(前2−前1世紀、カルカッタ・インド博物館)

中央の文様の上に見られるように、欄楯には浮彫彫刻の題名や寄進者の名前などがブラーフミー文字により刻まれている

ヤクシャ像

 バーフットの欄楯(らんじゅん)柱(前2−前1世紀、カルカッタ・インド博物館)

    

バールフットの欄楯(らんじゅん)柱(前2-前1世紀、ニューデリー国立博物館)

仏舎利を運ぶ象(バールフット出土・前2-前1世紀、ニューデリー国立博物館)

ブッダが亡くなった時、八つの王国は各々遺骨を受け入れることを望み戦争になった。結局、ブッダの遺骸

を荼毘に付しその遺骨を八カ国で分けることで決着がついた。その仏舎利を象が運ぶ姿を現している。・・・

      

バールフット欄楯柱の浮彫(前2-前1世紀、ニューデリー国立博物館)

ウッタラクルの楽園 バーフットの欄楯 笠石浮彫(BC2−BC1世紀、カルカッタ・インド博物館)

向かって左側から、稲を刈り釜で炊く場面、食事風景、乳児に指でミルクをあげる場面、右端は鳥が死んだ男女を持っていく場面

また、左端の象から吐き出される蔓草は「如意の蔓」と呼ばれ、望みのものを授けてくれる蔓草で、蛇行する蔓の節々から果実や

花、首飾り・腰飾りなどの装身具がみられ、朽ちることのない豊饒を表している。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

バールフット欄楯柱部分(前2-前1世紀、ニューデリー国立博物館)

  サーンチー(Sanchi) 第1・第3ストゥーパ              アジアの宗教美術と博物館!

バーフットの欄楯(らんじゅん)柱(BC2−BC1世紀、カルカッタ・インド博物館)