ハンピ(ヴィジャヤナガル)・Hamp(Vijyanagar)

ハンピ(ヴィジャヤナガル)は、ヴィジャヤナガル王国の首都として1336年から1649年に亘る 約300年間、もっとも富裕で最大の都市として栄えた。

宮廷地区の諸建築(15世紀頃、カルナータカ州、ハンピ))

 ロータス・マハル (Lotus Mahal)(15世紀頃)                      ハンピの地図

  宮廷地区の諸建築は、ドラヴィダ様式と地方的なイスラム建築のモチーフを融合した折衷的な様式になる

ロータス・マハル

宮廷地区の遺構のなかで最も保存がよい二階建ての邸宅。形は十字形で、一隅だけ上階への階段がついている

ロータス・マハルの傍にある、八角形の望楼
アーチや漆喰装飾が美しい通路 ロータス・マハルの傍にある、四角形の望楼

ロータス・マハル

屋根は、重層的なピラミッド形、頂部の溝を刻んだ飾りはヒンドゥー寺院のアーマラカ(冠石)とイスラム建築のドームの折衷的形態

 象舎(Elephant Stables)(15世紀頃)

象  舎 (全長 85m)

石とレンガで造られていて、中央の望楼を中心に左右に各五室あり、屋根はそれぞれ異なったドームをかけている

象舎は、内部が広い正方形で、入口はアーチ型 建築当初は、全体が漆喰帯で飾られていた

兵 舎

現在は、内部にヒンドゥーの神々の彫像が展示されている

兵舎の前、象の彫刻
兵舎内に展示されていた彫刻(アナンタ蛇上のヴィシュヌ) ナーガ、展示はナーガとハヌマーンが多かった

 王妃の浴場(Queen's Bath)(15世紀頃)

王妃の浴場

一辺が15mの正方形のプールを回廊で囲んだもの。王はここに来て女性を選ぶことができたという

プールに向かって優美なバルコニーが張り出している
シンプルで飾り気のない王妃の浴場 外観 浴場は、アーチ形の回廊で囲まれ、天井はドームで覆われている

 階段池(Stepped Tank)(15世紀頃)

階段池

正方形の階段池は、階段を正確に切り出し、連続するピラミッド文様に仕上げられている

石造りの水道橋 水道橋、水が流れる部分

 マハーナヴァミー基壇(Mahanavami Dibba)(15世紀頃)

マハーナヴァミー基壇(15世紀頃)

花崗岩と緑泥片岩でつくられた22m四方の巨大な儀式用の基壇で高さは 10m

かつて基壇上には、宝石を散りばめた館が設置されていたといい、当時のヴィジャヤナガルを訪れたポルトガル人のドミンゴ・パエスによれば

日が暮れるとともに多くの松明が灯され、なかには布地で作られた大松明もあった。これらの灯火が並んだ舞台は全体が真昼のごとく

明るく照らしだされ、また舞台を囲む壁の上にも、胸壁のくぼみ1つ1つに灯明が並べられ、とくに王が坐す場はすっかり松明で覆われて

いた。これらに火が灯されると間もなく、たいへん優雅な演劇や催し物の数々が披露された。インド美術、ヴィディヤ・デヘージア著、岩波書店

兵の戦いを描いた、基壇側面の彫刻 輪郭を上下にとったなかに、象が延々と続く、基壇最下部の浮彫

基壇の側面には、たくさんの浮彫が施されている

 アチュタラヤ寺院(ティルヴェーンガラナータ寺院)            南インド、ヒンドゥー王朝の美術と寺院

基壇の階段。手すり部 側面の動物と人をあしらった彫刻

(撮影:2008年3月19日)